創作画人協会小史
創作画人協会(創展)は1967年、日本表現派が美術運動十年論によって解散する事と なり、新しい団体結成をとの要望により、同人同志が主体となって創立されました。 美術団体として、何等拘束もなく自由な個性を重んじ、「常に新鮮な芸術探求の創作活動の場を」との理想のもとでの活動が、当時は話題を呼びました。他団体に所属の方々、グル-プ活動されていた方々、無所属にて個展発表されていた方々等と参加者も多く、結果として日本画、洋画、彫刻、工芸と幅広く結集して、創立会員数48名の団体となりました。 1968年、会場を当時の東京セントラル美術館にて、旗上げの第1回展を開催。会員以外の出品者も多く、総出品数も150点となり大きな展覧会となりました。 翌年の第2回展より第8回展まで、上野の森美術館や東京都立産業会館にての開催。 そして第9回展よりは、新設された東京都美術館の広い会場にての展覧会となり、以来毎年秋には同会場にての開催となりました。 全国各地より作品が集まり、公募美術団体としてのかたちができ、また、各地域での活動として、中部支部、栃木支部、「厚木支部、小田原支部、横浜支部」(現、神奈川支部)、多摩支部(現、東京支部)が設立し活動しております。 第10回展より文部大臣奨励賞が授与される事となり、創展賞・会員努力賞・新人賞ほか各賞は、選考委員の討議による選考制度(現在、選考委員10名前後)にて決定しています。 折々、春秋、年2回の展覧会をとの要望があり1984年より「春季創展」として、東京銀座松坂屋の会場にて開催する事となり、前年秋の創展出品者の中より選抜のかたちをとって、現在も行われております。 常々、創展は独自の新しい時代の展覧会をと検討いたしてまいりましたが、第31回展 よりは毎回テーマを設定した課題作品部門を設けました。毎年話題の作品が発表されて おり、展覧会場のよりよき展示効果を発揮しています。 平成17年第39回創展より文部科学大臣賞の授与となりました。 今後、創作画人協会は、今日まで受け継がれてきました自由な個性の表現を重んじ、たえず新しい時代感覚を大切に興味をもたれる美術団体として発展させてまいりたく願っております。 |
会長 |