切り出されるいのち・切り絵&3Dピクチャー

高木亮・開高悦子二人展鑑賞後記

春の訪れを感じ始めた3月3日(日)から、木々の緑と花々の美しい春爛漫5月12日(日)迄、2か月余に亘るロングランの展覧会が、蕨市立民俗資料館(埼玉県蕨市中央5-17-22)で開催されています。最終日に近い5月8日にお伺いしてじっくりと作品群を鑑賞!その迫力、作品の素晴らしさ、作家の情熱とその技術力の精緻世界観に驚嘆して時間の経過を忘れるほどでした。

今回お伺いしたのは、私の所属する創展の会員である開高さんの作品(シャドーボッククス)を鑑賞するのが目的でしたが、お二人の息の合ったコラボ展は正に圧巻でした。作品一つずつのレベルの高さ!制作態度の情熱と高い技術、それを支えるしっかりとした世界観と理論、いずれを見ても第一級の作品群に感嘆してしまいました!

私も画家の端くれで作家活動を半世紀以上行って来ましたが、会場で、開高さんのギャラリートークを伺いながら作品群を目の当たりにして3次元の世界であるシャドウボックスを4次元5次元6次元と高みに押し上げようとして奮闘している作家の世界観のレベルの高さに己を照らし合わせて絶句した感じでした。私の鑑賞後記をつたない言葉で綴ると共に、多くの作品を会場で写真に致しましたので写真をご高覧下されば少しでもその場の臨場感を感じていただけるかなと思います、今日は創展の会員である開高さんの崇高な芸術に対する思い入れを共に感じながらお仲間の一人として力強いエネルギーを頂いた心温まる嬉しい一日でした。                                                 森   務